カジノ誘致合戦本格化へ、法案の今国会成立は不透明
では、野党の皆さんには、パチンコの規制に頑張って頂きましょうかね?
カジノを含んだ統合型リゾート、日本にもできるのでしょうか。与党は3日、IR実施法案について合意しましたが、今の国会で成立させられるかどうかは不透明なようです。
SF小説に出てきそうな近未来都市。これは大阪が実現を目指すカジノを含むリゾート施設のイメージCGです。これが未来の大阪の姿になるのでしょうか。実現に向け政治が本格的に動き始めました。
「まず速やかに国会に提出をしたい。そのうえで、ぜひ成立を期待したい」(自民党 岸田文雄 政調会長)
3日、自民党と公明党はカジノ解禁をめぐり入場料や施設の規模など規制のあり方について合意しました。近く国会に「カジノを含むIR=統合型リゾートの整備に向けた実施法案」が提出される見通しとなりました。カジノを含む統合型リゾート施設ができれば国内外から観光客が集まり、雇用を含めた経済効果が見込めます。自民党・公明党は当面、カジノ設置は「3か所」までとすることで合意、今後、焦点となるのは「どこにカジノが設置されるのか」ということです。
カジノ解禁をめぐっては、すでに全国の自治体が誘致に名乗りをあげています。例えば、北海道の苫小牧市。広大で豊かな自然を活かしたリラックスできる空間を演出し、北海道観光の拠点にもしたい考えです。次に、愛知県の常滑市。市内にある中部国際空港から多くの外国人観光客を呼び込む計画で、10年以上誘致について検討を続けています。九州では長崎県の佐世保市。ハウステンボス内にカジノをつくり、競合するリゾート施設と差別化を図りたい考え。行政と民間が連携して誘致活動を続けています。一方、当初取りざたされていた「東京」は動きがありません。
「東京は五輪が終わるまでは難しい。場所もないし、レインボーブリッジのせいで大型の豪華客船が入れないですから」(政府関係者)
今後、自治体から整備計画の提出を受けた政府が経済効果などを審査した上で、どこに設置するか決定することになります。ただ、今後の展開には不透明感も漂っています。
「国民の間にはさまざまな懸念もあるし、国民の理解を一層深められる議論の展開を望みたい」(公明党 山口那津男 代表)
公明党はギャンブル依存症などへの懸念から厳格な規制を求めていて、「依存症対策法案」を先行して成立させるよう求めています。また、野党側は法案の成立を阻止する構えです。
「だいたい、やっぱ賭博やで、それで経済成長というのもね」(立憲民主党 辻元清美 国対委員長、先月29日)
「全くお話にならない。1か所だろうがカジノは作るべきではない」(共産党 小池 晃 書記局長、2日)
政府はIR実施法案を国会に提出し、会期中の成立を目指す方針ですが、成立までこぎ着けられるかは不透明な情勢です。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20180404-00000055-jnn-pol