>立憲、希望、民進、共産、自由、社民の6野党は「国会審議の前提が崩れた」(辻元氏)として衆院本会議を欠席。予定されたバリアフリー法改正案の趣旨説明と質疑が見送られた。
自衛隊日報とそれは別問題
野党は総辞職しろ!!
陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報の存在が1年以上も公表されなかった問題をめぐり、与野党の対立が5日、激化した。野党は同日の衆院本会議を欠席。財務省文書改ざんに続き、国会は再び不正常な状態となった。与野党は6日朝に国対委員長会談を開き、打開策を協議する。野党は真相究明に向け、稲田朋美元防衛相、岡部俊哉前陸上幕僚長らの国会招致や集中審議開催を求める方針だ。
立憲民主党の辻元清美国対委員長は5日、国会内で自民党の森山裕国対委員長と断続的に会い、「国会と国民を欺き続けたことは極めて重大だ。問題の全容解明は国会の責務で最優先の問題だ」として、与野党国対委員長会談の開催を要求。森山氏は当初難色を示したが、国会正常化に向け最終的に受け入れた。
立憲、希望、民進、共産、自由、社民の6野党は「国会審議の前提が崩れた」(辻元氏)として衆院本会議を欠席。予定されたバリアフリー法改正案の趣旨説明と質疑が見送られた。参院外交防衛委員会では、防衛省設置法・自衛隊法改正案の採決が行われなかった。衆院憲法審査会の幹事懇談会なども開かれなかった。
野党側は、稲田氏が防衛相在任中に国会で「日報は残っていないと確認した」と答弁したことを問題視している。今後、与党に対し、稲田、岡部両氏、当時の黒江哲郎防衛事務次官ら関係者の国会招致を求める方針だ。衆院予算委員会の集中審議も迫る。