山陽新幹線車内で放火未遂容疑 男を逮捕
こりゃ、無罪かの~
26日午前、岡山市内を走っていた山陽新幹線の車内で、男がライターで持っていた紙に火をつけましたが、すぐに消し止められました。けが人はおらず、男は放火未遂の疑いでその場で逮捕されました。
26日午前11時すぎ、岡山市内を走っていた山陽新幹線の下り、新大阪発、鹿児島中央行きの「みずほ615号」の車内で、男がライターで持っていた紙に火をつけました。
警察によりますと、火は周りにいた乗客がペットボトルのお茶をかけてすぐに消し止め、けがをした人はいませんでした。
男は岡山駅に駆けつけた警察官に放火未遂の疑いでその場で逮捕されました。
調べによりますと、男は、いずれも自称で神戸市東灘区の無職、渡辺保弘容疑者(80)です。
調べに対し、火をつけたことを認めたうえで、「座席を燃やそうとした」などと供述しているほか、新大阪から小倉までの乗車券を持っていたということです。
JR岡山駅によりますと、乗客は全員岡山駅で降りて、後続の列車に乗り換え、目的地に向かったということです。
列車は岡山市内の車両基地に移され、警察などが詳しい状況を調べています。
JR西日本によりますと、この列車が運転を取りやめるなどの影響が出ましたが、山陽新幹線は、平常どおりのダイヤに戻っているということです。
岡山駅での容疑者の様子
岡山駅で撮影された写真には、ベンチに座った容疑者と見られる男が警察官に事情を聞かれている様子が写っています。
撮影した視聴者によりますと、男は警察官とともに新幹線から降りてきて、「何で火をつけたのか」「どこから来たのか」などと聞かれていたということです。それに対して男は、「殺されると思った。火をつけたら止まると思った」などと答えていて、警察官との会話が成り立っていないようだったということです。
また、新幹線に乗っていた乗客も急きょ岡山駅で降ろされていて、どうしたらいいか戸惑っている様子だったということです。
撮影した視聴者によりますと、男は警察官とともに新幹線から降りてきて、「何で火をつけたのか」「どこから来たのか」などと聞かれていたということです。それに対して男は、「殺されると思った。火をつけたら止まると思った」などと答えていて、警察官との会話が成り立っていないようだったということです。
また、新幹線に乗っていた乗客も急きょ岡山駅で降ろされていて、どうしたらいいか戸惑っている様子だったということです。
新幹線の安全対策強化
おととし、東海道新幹線の車内で男がガソリンをかぶって火をつけ2人が死亡した放火事件を受け、JR各社は新幹線車内の安全対策を強化しています。
具体的には、東海道新幹線や東北新幹線などでは防犯カメラをデッキ付近だけでなく客室内にも取り付け、常に撮影・録画する対策を始めました。
ただ、山陽新幹線や九州新幹線では、まだ対策が行われていない列車もあり、事件の起きた列車は客室内に防犯カメラは設置されていませんでした。
また、去年4月からは新幹線の車内にガソリンなどの可燃性の液体を持ち込むことを全面的に禁止しました。
国土交通省は「新幹線で手荷物検査の実施は現実的ではないため、防犯カメラの設置や巡回警備の実施などで対応していくことが重要だ」と話しています。
具体的には、東海道新幹線や東北新幹線などでは防犯カメラをデッキ付近だけでなく客室内にも取り付け、常に撮影・録画する対策を始めました。
ただ、山陽新幹線や九州新幹線では、まだ対策が行われていない列車もあり、事件の起きた列車は客室内に防犯カメラは設置されていませんでした。
また、去年4月からは新幹線の車内にガソリンなどの可燃性の液体を持ち込むことを全面的に禁止しました。
国土交通省は「新幹線で手荷物検査の実施は現実的ではないため、防犯カメラの設置や巡回警備の実施などで対応していくことが重要だ」と話しています。