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技術流出、日本抜け穴…外為法、個人は想定外 対米関係に影響懸念 軍事転用可能カメラ不正輸出事件

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スパイさえ摘発できない日本に、技術流出を食い止めるって認識が有る訳ね~よ┐(´∀`)┌ヤレヤレ




 軍事転用が可能で輸出が規制された米国製の赤外線カメラ装置が中国に輸出された事件では、外為法の“死角”や、国や民間企業に輸出規制品を扱う自覚の乏しさが露呈した。領土的野心を隠さない中国の台頭や北朝鮮によるミサイル問題など、東アジア情勢は予断を許さない。日本が米国の技術流出の「ループホール(抜け穴)」とされる事態が相次げば、日本の安全保障の命綱とも呼べる米国との関係に悪影響が及ぶ恐れもあり、再発防止態勢の強化が求められている。

 中国人男性へ発送

 「軍事転用可能な米国製カメラを持っている」

 警視庁公安部が外為法違反(無許可輸出)容疑で11月24日に書類送検した中国人留学生の男(22)は、日本のインターネットオークションに出品されていたカメラ装置を昨年2月に約55万円で落札。中国内の知人らにこうしたメッセージを送り、売却先を探していた。カメラ装置は同年5月、約250万円で購入した軍事関連企業に勤務する中国人男性に発送され、その後の所在は不明だ。

 捜査関係者によると、男はこれ以前にも、測定機器など約10点を日本のネットオークションで落札。中国のネットオークションに出品し、落札のたびに発送するなどしていた。軍事関連企業勤務の男性とも過去に取引があり、その際に知り合ったとみられるという。

 ただ、調べでは男に背後関係は見当たらず、動機も生活費や学費など金銭目当てだったとみられている。

 無自覚な国と企業

 この男は「日本の輸出審査は甘い」などと取引相手に説明していたが、実際、この事件は、国や企業側の自覚の乏しさや、外為法の不備も露呈させた。

 カメラ装置はもともと国土交通省の防災ヘリの搭載品で、システム更新に伴い廃棄処理が決まり、総合電機メーカー「三菱電機」が処理事業を受注した。しかし複数の下請け業者間で処理作業の委託や転売が行われ、その過程で流出。下請け業者からは廃棄証明書などが国交省三菱電機側に提出されていたが、実際は廃棄されていなかった。

 国交省は今年10月、産経新聞の取材に「カメラ装置が軍事転用可能だとは把握していなかった上、流出は想定外だった」と回答。三菱電機も同月、「下請けから提出された廃棄証明書などの偽造を見抜くのは困難だ」と説明した。こうした状況を、ある捜査関係者は「廃棄処理の管理態勢に不備があったことは否定できない」と指摘した。

 一方、輸出品の規制業務を管轄する経済産業省の担当者は「外為法は企業の輸出規制が主眼で、個人による不正輸出は想定していない。膨大な個人による輸出を、完全にチェックするのは難しい」と明かす。事件は外為法の“盲点”を突くものだったともいえる。

 国交省が管理強化

 事件が日米関係に影響を及ぼす可能性はあるのか。

 軍事評論家の兵頭二十八氏は「米国は最新鋭ステルス戦闘機のF22のように、流出すれば他国との軍事格差が縮まるような技術は決して海外に出さない。米国にとって、輸出した技術や製品が流出する事態は想定内だ」と話し、影響は限定的との見方を示す。一方で「米国側も当然、流出を望んでいるわけではない。日本への信頼が一定の程度で下がる恐れは否定できない」とも指摘した。

 国交省は今回の事態を受け、廃棄処理事業の受注者に対し、廃棄完了を示す写真の添付や、処理現場への社員の立ち合いなどを契約に盛り込むなど管理態勢を強化した。再発防止に向け、国を挙げた取り組みの強化が今後も必要となる。

 外為法による輸出規制 国際平和維持の観点から、大量破壊兵器や通常兵器の開発・製造に寄与する恐れのある製品や技術を輸出する際、輸出者は原則的に経済産業相の許可を得ることが義務付けられている。規制対象は国際合意に基づいてリスト化されており、武器▽原子力▽先端材料▽コンピューター-など15項目に分類される。製品や技術が規制対象かどうかの判定は専門機関の助言などを受け輸出者側が行う。違反が発覚した場合、輸出者には一定期間の輸出禁止などの行政処分や、刑事処分が科される。

https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E6%8A%80%E8%A1%93%E6%B5%81%E5%87%BA%E3%80%81%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%8A%9C%E3%81%91%E7%A9%B4%E2%80%A6%E5%A4%96%E7%82%BA%E6%B3%95%E3%80%81%E5%80%8B%E4%BA%BA%E3%81%AF%E6%83%B3%E5%AE%9A%E5%A4%96-%E5%AF%BE%E7%B1%B3%E9%96%A2%E4%BF%82%E3%81%AB%E5%BD%B1%E9%9F%BF%E6%87%B8%E5%BF%B5-%E8%BB%8D%E4%BA%8B%E8%BB%A2%E7%94%A8%E5%8F%AF%E8%83%BD%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9%E4%B8%8D%E6%AD%A3%E8%BC%B8%E5%87%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6/ar-BBG6qdD#page=2