朝鮮半島なら平常情勢なのでは?
2017年7月28日、出前の文化が発達し「出前天国」とも呼ばれる韓国で、客から返却される器に涙する出前配達員の姿を韓国日報が伝えた。
ソウル市内の中国料理店で7年間配達員をしているチョンさん(38)は最近、客の元にジャージャー麺の器を回収しに行き驚いた。料理には使われていないはずの豚の骨が器に山盛りになっていたのだ。チョンさんによるとこうした例は昨今増えており、豚や魚の骨といった生ごみのほか、たばこの吸い殻や髪の毛、さらにはおむつなどが器と一緒に「返却」されるという。頻度は10カ所中2〜3カ所にも上るが、客ともめても小さな町の商売では店の損になるだけと、泣き寝入り状態だそうだ。
出前配達員を困らせる客は他にもいる。タメ口で話す、支払いの際に現金やカードを投げつけるように差し出す、ドアを勢いよく閉めるなど、配達員の人格を否定するような客も少なくない。出前配達員50人に「配達で最も大変な瞬間」を聞いたところ、「人格侵害」を挙げた人が17人と最も多く、2位は「雪・雨などの気象状況(16人)」、3位が「催促の電話(7人)」だったとのこと。
しかし一方で、少しずつ変化の兆しも見える。最近では、客からの「(雨なので)急がず気を付けて来てください」とのメッセージに感動した配達員が、マクワウリに「本当に感謝します」と感謝の言葉を書いたメモを付けて客にプレゼントしたという「マクワウリ美談」がSNSで話題になった。
この記事は韓国のネットユーザーから6000件近くのコメントが寄せられており、その多くは「未開すぎる」「そのくせ先進国になりたいって?後進国を抜け出すのもまだまだ」「外国はチップをくれるっていうのに、韓国は骨か…」とマナーのない客に対する非難の声が占めている。
また、配達員に対して「つらかったでしょう。配達員のみなさん、肩を落とさずに頑張って」という励ましのコメントも集まり、「そういう器はそのまま家の前に置いておけばいいよ」「写真を撮って店同士で住所を共有するなど、問題のある家には出前をしないようにすべき」などの解決策も挙げられた。
一方、「器はきれいに洗ってから返却するのが普通では?」「最低でも器は水ですすいで出して、『お疲れさまです』の一言ぐらい言おうよ」など、「器は洗ってから返却」派の意見もあちこちでみられた。(翻訳・編集/松村)
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