赤信号連発…イライラしやすいのは高齢者 名大など実験
運転免許証の取得年齢の上限を設定すべき!
運転中に赤信号が続くと、若者は怒りを感じないが、高齢者は怒りを感じやすい――。こんな実験結果を名古屋大の川合伸幸准教授(認知科学)らの研究グループがまとめた。日本心理学会の学会誌に掲載した。
川合さんらのグループは大型画面を見ながら運転する模擬装置を使い、何度も赤信号で停止させられると怒りを感じる状態になるのか、学生と高齢者で調べた。実験には65~74歳の高齢者20人と19~31歳の学生22人が参加。4回連続で赤信号で車を停止するなどの条件で、1人ずつ運転してもらい、その前後の心理テストから怒りを感じた度合いを測定した。
その結果、高齢者のグループでは、怒りを示す数値が安静時よりも高かったが、学生のグループでは変化がなかった。青信号が続く条件で運転してもらうと、高齢者、学生の両グループとも変化はみられなかった。
赤信号で停止中に高齢者の脳内の活動を調べると、左前頭葉で「酸化ヘモグロビン」がより増えており、攻撃性が高まっていた。
https://www.asahi.com/articles/ASL7672XXL76OIPE02T.html