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鬼教官はもういない? 「ほめちぎる」自動車教習所が増加 指導の効果は

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理不尽に怒られるのはイカンけど、人を簡単に殺せる道具を扱うのに褒めちぎるだけで良いとはとても思えない
必要な叱責はあるんじゃないのか?




少子化により自動車教習所の生徒数が減少するなか、生徒を「ほめる」ことを指導品質のひとつとする教習所が増えています。これにより従来の教習所に対するイメージを変え、生徒数の増加につながった例も。どのような指導なのでしょうか。

車離れ 「仕方なく免許を取る」若者増加

 少子高齢化などを背景に、自動車教習所の生徒数が減少しています。警察庁の資料によると、全国の指定自動車教習所の年間卒業者数は2008(平成20)年に約164万人でしたが、2017(平成29)年には約155万人に。指定自動車教習所の数も、この9年間で1408校から1330校に減少しています。

 そうしたなか、指導方針を見直したことで、生徒数が増加した教習所もあります。そのひとつが、三重県伊勢市の南部自動車学校です。2013年から生徒を「ほめちぎる」という教習を実施し、生徒数を3割増やすことにつながったといいます。どのような指導内容なのか、同校の加藤光一社長に話を聞きました。

――「ほめちぎる教習」とは具体的にはどのような内容でしょうか?

 かんたんに言うと、失敗を叱らない指導です。教習を受ける人はだれしも、はじめは失敗の連続です。これはつまり、「新しいことにチャレンジしている」ということですから、それをほめるのです。

 たとえば、脱輪したのを叱るのではなく、「よく止まれたね」といって、生徒さんのモチベーションを上げていきます。教習を受ける側の心持ちは、基本的には「受動態」なのですが、それを「能動態」に変えて「あれもこれもやりたい」と思わせるのです。

――なぜ導入したのでしょうか?

 昨今は若者の車離れが進み、免許は「就職のために仕方なく取る」という人が多くなりました。したがって生徒さんのモチベーションが低く、教習がしづらくなっていたなかで、モチベーションをいかに上げていくかを考えた結果が「ほめちぎる教習」でした。

 また少子化の影響もあり、怒られた経験が少ない人も増えています。怒ると心が折れて、出てこなくなってしまうケースもあるのです。そのような生徒さん側の要因以外に、少子化で経営が厳しくなっていることから、ほかの教習所との差別化する目的もありました。

――導入前後でどう変わったのでしょうか?

 数値的な面では、生徒数の増加だけでなく、運転免許の取得に必要な各種の検定合格率が約3年間で5%近く上がりました。ほめる指導は、教習効果も高いことを実感しています。卒業生アンケートでは、「ほめられてやる気が上がった」といった声のほか、教習内容に「感動した」「満足した」が95%を超えます。

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