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トイレの故障で業者が「本体交換で20万円」→不審抱きネット検索→千円で部品購入し修理

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その業者、晒せ!!




 先日、筆者の自宅のトイレが故障し、水を流すことができず、使用できなくなった。

 原因を確かめようと給水タンクの中を見てみると、シューシューと音が聞こえ、途中で水が漏れている状態だった。プラスチック製の部品が壊れているようにも、パッキンが劣化してそこから漏れているようにも見えるが、朝の忙しい時間帯でもあり、水回りの故障なので、多少お金がかかっても専門業者に修理してもらうのが最善策であると判断した。

 そこで、水道関係の工事業者を探すべく、大手業者をインターネットで検索してみたが、評判がいまひとつ良くなかったので、口コミ系サイトで評判の良さそうな業者に連絡してみた。

 実際に業者へ電話をしてみたところ、先約があるため夕方なら訪問できるということだった。そこで、とりあえず夕方遅くなってしまうが来てもらうことにした。この電話の際、応対に多少の違和感を覚えていたが、大した修理にはならないだろうとの思いから、筆者は不在の時間帯だが家族に対応してもらうことにした。

 この時に感じた違和感というのは、トイレの年式や型番、壊れている状況など、一般的に業者から聞かれるべきことについて一切質問がなく、ただ住所と予約時間の確認だけだったことだ。後から冷静に考えればおかしいのだが、慌てていたこともあり、あまり深く考えはしなかった。

 さて、夕方になり、どうやらその業者が訪ねてきた。その際、家族から電話が筆者あてにかかってきた。修理に来た業者から、「部品交換が必要だが、トイレの型番が古く、もう部品が製造されていない。直すにはトイレ本体(便器と給水タンク)の交換が必要」と言われたというのだ。

 筆者が給水タンクを見た限りでは、本体を交換しなければならないほどの異常ではなかった。納得がいかなかったので、その業者の人に電話を換わってもらい、直接話を聞いた。

筆者:確かに古いトイレだけれど、部品なんて代替品があるんじゃないの?
業者:ないんですよ。この型番の部品は製造中止で、もうメーカーにないんです。インターネットで調べてもらえばわかりますよ。
筆者:交換する部品というのは、具体的にどの部分のもの?
業者:白いプラスチックの管のような部分です。
筆者:ああ、でもその管にあるゴム製のパッキンが劣化しているだけじゃないの?
業者:いや、管の交換が必要です。でも部品がないんです。本体交換しかありません。今日、たまたま1台新品のトイレが車にあるので、そちらならすぐに交換できます。
筆者:いくらするの?
業者:お安くして20万円です。
筆者:さすがにその金額では即決したくないし、そこまで金額をかけるなら品物を選びたいので、とりあえずいくつか見積もりを出してほしい。
業者:見積もりですか……。
筆者:とにかく見積もりを2つから3つ出しておいて。
業者:わかりました。

 そして、家族に見積もりを渡して今日は修理せずに引き取るように伝えた。

●悪質な訪問販売の手口

 この電話の後、ネットでトイレのリフォームについて調べたのは言うまでもない。

 その結果、トルネード式水洗の音の静かなものや防汚・抗菌性能のあるものなど高機能なものでなく、一般的なトイレであれば本体(便座と給水タンク)、作業費込みで7万円ぐらいからあり、高くても10万円もあれば十分トイレは交換できることがわかった。この時点で、「あの業者はあやしい」と思い始めた。そうして、前述したように最初の電話受付からおかしかったと疑問点が浮かんできた。

 筆者は家に帰るとすぐに業者が置いていった見積もりを見て、「ああ、なるほど。危うく引っ掛かるところだった」と安堵しつつも背中が寒くなった。3枚あった見積書には、メーカーや仕様はとにかく、トイレ一式の交換工事(便器本体、給水タンク、工事代)で50万~70万円と書いてある。

 また、普通の工事会社の見積書では見かけない「訪問を依頼したのは依頼者」「この見積もりを依頼したのは依頼者」などという文言にチェックする欄があり、そこにチェックしないと見積もりがもらえないという話を家族から聞いて確信した。

 そう、これは修理を依頼されたかたちをとったトイレ(水回り)の訪問販売だったのだ。見積書のチェックを要求する文言は、クーリングオフを逃れるために用意されたものだろう。クーリングオフは、客側から依頼した場合には適用されないとなっており、その点を狙っているのは明らかだ。家族の話では、「給水タンクがおかしい」と伝えると、給水タンクの蓋を開けてチラッと見ただけで、中を触ることも工具や部品をチェックすることさえなく、すぐに「部品交換が必要だが、古いので部品はない」と言ってきたという。

 ここで筆者の頭の中では、走馬灯のようにこれまでのおかしい点が駆け巡った。

(1)インターネットの口コミサイトには大手業者の名前がなかった
(2)口コミサイトそのものが仕込まれたものではないか。評価が良すぎるように思える
(3)電話でトイレの年式や型番、故障状況などを確認しなかった
(4)壊れたところをチラッと見るだけで、修理する気はなさそうだった
(5)たまたま新品が車にある
(6)見積もりが異常に高額
(7)クーリングオフ対策の文言

 少し危なかったが、筆者はあやしいと感じることができたので、そこに依頼せず済んだ。しかし、急な修理が必要な人の弱みに付け込んだ売り方は恐ろしい。水漏れがひどく、対応がどうしても急務だったら引っかかっていたかもしれないし、設備についてよくわからない高齢者や、業者から強く勧められたら断れない人だったら、騙されて購入させられる可能性は高いのではないだろうか。

 その夜、筆者は必死になってネットで修理方法を調べ、翌日の夜には無事自らの手で修理を終え、元の状態に戻すことができた。結局、管の途中にある黒いゴムパッキンが劣化したのが原因で、対応するメーカー純正品をネットで、しかも1000円程度で購入して交換するだけだった。終わってみれば、修理自体は大した作業ではなかった。

 だからこそ、今回の業者の対応を思い出して憤慨すると同時に、こんなひどい業者もいると多くの人に知ってもらいたい思いに駆られた。

 筆者は、たまたま今回は自分で直せる程度の故障で事なきを得たが、その後複数の人に聞いてみると、住宅設備系にはひどい商売をしている業者も少なからずあることがわかった。トイレに限らず、キッチンの水栓やガスコンロ、給湯器など、さまざまな設備で新品を高額で交換させられた、あるいは交換するところだったという話がゴロゴロあった。

 教訓としては、住宅設備が壊れたら、修理するにしろ交換するにしろ、もちろん同じものなら安いに越したことはないが、まずは過去に取引した信頼のおける業者や信頼できる人から紹介してもらうなど、「信用」「信頼」を重視したほうが良さそうということだ。
(文=小林紘士/不動産ジャーナリスト)

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