密猟者が動物園で飼育されていたサイを射殺、ツノをチェーンソーで切断して持ち去る
どうせ、漢方として大半が中国で消費だろうに・・・
サイのツノはブラックマーケットで高額で売れるため、密猟が行われることも多く、野生のサイは1カ月に約100頭が殺されていると言われます。そんな中、フランスの動物園で生活していたサイが夜間に殺されツノを持ち去れるという事件が発生しました。
事件が起こったのは、フランス・パリ郊外にあるトワリー動物園。トワリー動物園がFacebookで発表した内容によると、4歳になるシロサイの「Vince」が殺された姿が現地時間3月7日(火)の朝に発見されたとのこと。Vinceのツノの1つは持ち去られており、何者かがVinceを射殺した後にチェーンソーでツノを切り取って持ち去ったのだと警察は見ています。動物園の動物が密猟者の餌食になるという事件は、ヨーロッパ全体でも過去に類を見ないとのこと。
トワリー動物園は可能な限り自然な状態で動物が生活しており、以下の記事では「フランスで最も美しい動物園」と記されています。記事を読んでみると、動物園はサファリーコーナー・歩いて回れる動物園・お城の3つのパートに分かれており、いずれのスペースでも動物たちは狭いオリに入れられているのではなく、芝生がある地面の広々とした空間で生活していることがわかります。サイのVinceもサファリパークにいた模様です。
サイのツノはブラックマーケットで1キロ約680万円という高額で流通するためにこれを狙う密猟者も多く、野生のサイは毎月約100頭も殺されているとのこと。夜間に動物園に忍びこんだ密猟者はVinceの頭を3度撃って殺し、2つのツノを取ろうとしたようですが、何らかの理由で邪魔され2つのうち1つのツノは残されていました。また、トワリー動物園にはBrunoという名の37歳のサイがもう一頭いますが、Brunoは密猟者の手から逃れました。
VinceとBrunoは2015年にトワリー動物園にやってきたサイ。ヨーロッパではサイの繁殖プログラムが行われており、 Vinceはオランダの動物園の生まれです。サイは密猟のため19世紀後半には個体数が2万ほどにまで減少しましたが、シロサイは保護に成功したため数が増加傾向にあります。
一方で、サイのツノに性欲増強の効果があると考えられているベトナムなどでは、ここ数年でブラックマーケットが拡大し、密猟が急増しているとのことです。
http://gigazine.net/news/20170308-poachers-kill-rhino-zoo/