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責任能力は…交通事故後、万引き常習

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「障害」の一言で片付けるな!
現時点で改善方法が存在しないのなら、無罪判断にしたとしても、行動の制限を課すべきだろ!
人権って言うなら、被害者の人権も考慮しろ! 


 交通事故の後遺症で「高次脳機能障害」を負った後、窃盗を繰り返すようになった東京都内の女性(37)が、常習累犯窃盗罪に問われて起訴された。東京地裁の公判で弁護側は障害の影響で記憶力の低下や欲求を抑制できない「心神喪失状態」だったと主張し、「介護や見守りなど福祉的支援が必要」と訴えている。外見からは分かりづらく「見えない障害」とも呼ばれる同障害の責任能力が法廷で争われたケースは少なく、地裁の判断が注目される。【蒔田備憲】

 起訴状などによると、女性は今年4月20日夜、都内の書店で書籍2点を盗んだとされる。過去に窃盗を繰り返しており、常習累犯窃盗が適用された。

 弁護人らによると、女性は2005年、バイクの自損事故で頭を打って左下肢まひと記憶力、注意力低下などの後遺症が残り高次脳機能障害と診断された。

 事故後、女性は急に窃盗行為を繰り返すようになり、08年以降少なくとも3回、有罪判決を受けた。母親(61)は「明るくて社交性のある子で、万引きしたこともなかったが、事故後はじっとできなくなり、家出など自分を抑制できない行動が増えた」と話す。

 6月28日の初公判で、裁判官に名前や住所を問われた女性は、笑いをこらえながら「合っています」と答えた。緊張すると笑いが止まらなくなるといい、弁護側は障害を理由とする行動だと説明した。

 これまでの裁判では、当時の弁護人が精神鑑定を求めたが認められなかった。

 2度服役して家族が行政に相談。初めて専門医に通院するなど支援の準備が整いつつある中、再び万引き事件を起こし、起訴された。

 支援する作業療法士によると女性には、30分前に聞いた話を思い出せない▽記憶の欠如を埋め合わせ、作り話をする▽やりたいことを我慢できない−−という症状があるという。

 知的障害や認知症では、福祉や医療で更生を支える取り組みが進みつつあるが、高次脳機能障害では患者や家族をサポートする態勢が整っていない。作業療法士は「万引きも、欲しい物を我慢できない障害の結果。適切な支援も得られず、放置されてきたことが累犯の背景にある」と指摘する。

 高次脳機能障害を抱える人の家族らによるNPO法人「日本脳外傷友の会」の東川悦子事務局長は「外見からはわかりにくく、地域でも誤解され、孤立しやすい。障害への理解を深め、累犯につながらない支援態勢が不可欠だ」と話す。

 同様のケースでは、大津地裁が昨年8月、窃盗罪に問われた高次脳機能障害の女性が心神喪失状態だったと認め、無罪判決を言い渡している。

高次脳機能障害

 交通事故や水難事故などで後天的に脳が損傷を受け、後遺症として残る障害。記憶力や注意力、集中力が低下する、疲れやすくなる、感情を抑えられなくなるなどの特徴があるが、人によって症状は異なる。外見上は健康な人と見分けがつかないケースも少なくない一方、障害を抱える前と比較され「人が変わったようだ」と受け止められることもある。全国で数十万人いるとされる。

http://mainichi.jp/articles/20160802/k00/00e/040/205000c