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中国ガス田―不信の連鎖に陥るな

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以前から批判してましたが、ブン屋なのに、そんな事も知らないのですか~www




 中国が、東シナ海の日本と中国の中間線近くの中国側海域でガス田開発を進めている。日本政府は13年6月以降に12基の施設を確認したとして、それを含む計16基の写真を公開した。

 日中両政府は08年6月、ガス田の共同開発をめざすことで合意している。交渉は尖閣問題などで中断しているが、合意が破棄されたわけではない。

 中国の一方的な現状変更は、断じて容認できない。日本政府は中国に対し、開発の中止と共同開発に向けた交渉再開を求めていく必要がある。

 東シナ海は、排他的経済水域の境界をめぐり日中間に争いがある。線引きが画定するまで互いに配慮しながら、ガス田の共同開発を進めるはずだった。

 しかし現状は、中国が岩礁の埋め立てを進めてきた南シナ海と同様、既成事実を積み重ね、海洋進出をはかる動きにも見える。中谷防衛相は東シナ海の施設について「(中国が)安全保障の観点から利用する可能性がある」と述べ、レーダーやヘリポートなど軍事目的で使用される可能性を指摘している。

 日本政府がこの時期に公表したのは、中国の脅威を強調し、安全保障関連法案への理解を求める意図もありそうだ。

 だが、東シナ海の軍事的な緊張を高めることは避けなければならない。外交的に解決する以外に道はない。

 一方で、日本政府がこれまで中国側の動きを公表してこなかったのは理解に苦しむ。日中合意違反であり、把握した段階で広く内外に公表し、国際社会に理解を求めるべきだった。

 何よりも急務なのは、両国が一定の信頼を取り戻すことだ。首脳同士が大局を見据えて話し合い、大きな方向性を打ち出すことが重要である。

 08年の日中首脳会談では当時の福田首相胡錦濤(フーチンタオ)国家主席が「東シナ海を平和・協力・友好の海とする」ことを盛り込んだ日中共同声明に署名した。

 日中両政府は、安倍首相が9月初旬に中国を訪問し、習近平(シーチンピン)国家主席と会談することを検討している。これを実現させ、両首脳が継続的に話し合える環境を整えるべきだ。

 今回の日本の公表後、中国外務省は談話の中で「東シナ海問題での共通認識の履行を重視する立場は変わらない」とした。日本との協力に応じる余地を残したとも取れる。

 不信の連鎖に陥ることは日中双方の利益にならない。安全保障上の対立をあおるより、今後の協力関係を発展させる糸口としなければならない。

http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=com_gnavi