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業績好調なのになぜ? 明治が主力商品「おいしい牛乳」を“実質値上げ”

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195mlで5.12日で飲み切る計算
175mlで5.71日で飲み切る計算

牛乳の消費期限が劇的に伸びてるのに、100mlが飲み切れないって根拠は何処にあるんだよ?
こっちは、不買するけど、不買の認識はありませんよ(# ゚Д゚)ゴルァ!! 


 食品メーカー大手の明治が“実質値上げ”に動き出している。牛乳の主力ブランド「おいしい牛乳」では、地域限定で価格据え置きながら容量が1割減となる新容器での発売を新商品として発表したほか、今年3月末で89年にわたる全国販売を終了した「サイコロキャラメル」は、容量は変えずに新たに北海道限定の土産物にリニューアルし、価格を上げた。円安が進んだことによる原材料価格の高騰などを理由にした食品メーカーの相次ぐ値上げで、消費者の節約志向も高まる中、新たな形の“実質値上げ”が受け入れられるかが注目される。

 「開けやすさや注ぎやすさ、持ちやすさが向上し、利便性アップ!」、「開封するまで空気と触れにくい満量充填と遮光性に優れたパッケージで新鮮な牛乳のおいしさが長持ち」、「人口動態や飲用実態の変化に合わせて最後までムダなくおいしく飲むことができる容量」-。9月20日から九州地区(沖縄県除く)で発売される「おいしい牛乳」の900ミリリットル入り新容器の利点を同社はこう強調する。

 注目は価格だ。店頭想定価格は270円~292円と、現在の1000ミリリットル入りパックと同じ。容量が1割減なので、実質的には1割の値上げともとれなくもない。ただ、同社広報は「値上げという認識はありません」と否定する。

 その根拠とするのは、農林水産省独立行政法人農畜産業振興機構などの統計データだ。農畜産業振興機構の調査によると、1人あたりの牛乳類の1日の飲用量は平成17年度の平均が195.8ミリリットルだったが、27年度は175.1ミリリットルに減少。このように牛乳消費量が減ったため、1000ミリリットルの牛乳を飲みきる日数も伸びていると主張。「飲みきれず捨ててしまう人も増えており、900ミリリットルのほうがいいと判断した」と説明する。


 新しい容器は従来品よりも幅が約5ミリ細く、筋肉の負担が約1割軽減されるので、「手の小さい子どもや握力の弱い高齢者の方も持ちやすい」とも強調する。

 ただ、紙パックを使用する他の飲料メーカーの幹部は、「消費者にすれば、900ミリリットルの容量設定や高齢者も持ちやすいとかは、唐突感があるのではないか」と指摘する。

 明治は昨年4月に生乳の生産コスト上昇を理由に牛乳やヨーグルトなどを2~5%程度値上げしている。今回の実質値上げともとれる対応について、消費者からは「ちょっと不可解。値上げするなら理由をストレートにいってほしい」という指摘も上がる。

 さらに、3月末に昭和2年以来89年の全国販売を終えた「サイコロキャラメル」についても。リニューアル後の価格を改定。サイコロキャラメルの販売終了前の想定小売価格は1箱2粒入りで5箱セットで132円だったが、明治子会社の道南食品が製造し、6月14日に発売した「北海道サイコロキャラメル」は1箱2粒入り5箱セットの参考価格は173円。北海道産の原材料を多くを使用するなどのこだわりを強調するが、全国販売の菓子が3カ月で北海道土産に衣替えした結果、約3割の価格アップとなった印象はぬぐえない。

 明治の親会社の明治ホールディングス(HD)の平成28年3月期決算は売上高が前期比5.4%増の1兆2237億円。本業のもうけを示す営業利益は50.9%増の777億円と過去最高を更新するなど好調だ。

 健康志向の高まりにあわせて、ヨーグルトなど主力商品の売れ行きが好調なこともあるが、値上げによる収益改善効果も大きい。営業利益ベースで見れば、コア商品の売り上げ増の押し上げ効果が116億円なのに対し、子会社を含む価格改定、いわゆる値上げによる収益改善効果は217億円に上る。食品メーカーの中には、「値上げ効果」で売上高や利益ベースで過去最高を更新した企業もみられるが、あるメーカーの幹部は「2年連続で同じ商品を続けて値上げするのは、余程の理由がないとできない」と明かす。

 過去にも価格は維持しながら、実質値上げに踏み切った商品は多くあったが、理由は原材料価格の高騰や為替レートでコスト増になっているといった理由が大半だった。

 明治の利便性向上や人口動態の変化を理由とした“実質値上げ”が成功すれば、他のメーカーが追随する可能性も出てきそうだ。ただ、過度に価格を引き上げれば節約志向がさらに高まり、個人消費の回復にも影響を与えかねない。消費者からそっぽを向かれる可能性も否定できず、食品メーカー各社には値上げに走る前のコスト削減の努力も一層求められそうだ。(永田岳彦)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160628-00000525-san-bus_all