原理自体は以前からあるものだけど、照明機器としては発電量が少ないってのが欠点だったが、一時的緊急用としてなら十分使用に耐えられるんじゃないかな?
中能登町能登部下の織物メーカー「新日本テックス」が、炭化繊維のシートを水に浸して発電する懐中電灯を開発した。同社は、災害時の備蓄品として全国に売り出し「かつて繊維の町として栄えた町の技術を災害時に役立てたい」と話している。(松村真一郎)
同社では、これまでもわし炭を利用して、イルミネーションの電飾や置き型電灯を開発してきた。四年前には、小型の簡易型懐中電灯も作ったが、試作品ということで市販はしなかった。今回の懐中電灯は、最長で四百時間発光し、百五十時間だった前作と比べると倍以上持つ。
長さは一八・五センチで、下から四・五センチまでを水に一分間浸せば光る。災害時に電気が途絶え、乾電池が不足した状況でも、水さえあれば使用できる。同社の木村武司社長によると、液体であれば発電するそうで、「海水はもちろん、コーヒーやジュースでも大丈夫」という。防災安全協会の防災製品等推奨品マークも取得し、災害時の必需品にとの思いもある。
木村社長は「わし炭には、中能登町の織物の技術が詰まっている。災害時のアイテムとして全国に広めていきたい」と意気込む。今後は、生産を委託する東京都の電子部品メーカーと連携し、全国に売り出す予定だという。