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うつ病を根底から変えるか?脳に電極を埋め込む新治療

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現代版「ロボトミー」ですか((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

MakeUseOf
:世界の10人に1人が、一生のうちに何らかのうつ症状を経験するそうです。現代では実にさまざまな治療法がありますが、同じ療法が誰にでも効果があるとは限りません。オンラインのうつ病サポートコミュニティ、投薬、心理療法などが、まったく役に立たない人もいます。そんな中、魅惑的な治療法が開発されつつあります。この技術が精神障害の治療に対する考え方を変えてしまうかもしれません。

うつ病のタイプ

この新しい治療法の詳細を知れば、なぜこのような直截でリスキーな治療法が研究されているのか、疑問に思うでしょう。治療法を解説に入る前に、うつ病について、あまり知られていない事実を紹介しておきます。

うつ病にはさまざまなタイプがあります。なにか特定の出来事がトラウマとなり、その後数日間、気分が落ち込むというタイプのうつもあります。また、2週間か1ヶ月続く、一時的なうつもあります。

しかし、「大うつ病」と呼ばれるうつ症状は、こうしたものとは違います。大うつ病は慢性的な症状で、数年間、ときには一生涯続きます。大うつ病を患った人は、悲しみに暮れ、低い自己評価に苦しみ、楽しいはずの活動にも無関心になります。日常生活がに支障がでることもあります。また、場合によっては、自殺や自傷行為も見られます。深刻なケースでは、社会性が欠落し、働くことはおろか、自分自身のケアさえできなくなります。

大抵の場合、抗うつ薬が症状の緩和に効果があります。しかし、中にはあらゆる治療が効かないタイプの人もいます。今回紹介する医療技術は、こうした、症状が重く、従来の治療が効かない人たちの助けになるという点で重要です。

脳深部刺激療法

現在、試験的に施されている、最も魅惑的なうつ病治療法のひとつが「脳深部刺激療法」です。脳の、感情に関するパートに微弱な電流を流すという療法です。この電気刺激によってうつ症状が緩和することがわかっており、深刻なうつ状態だった人が、健全な日常生活を送れるまで回復したケースもあります。

脳深部刺激療法の対象は大うつ病だけではありません。パーキンソン病やトゥレット障害、てんかん、慢性の痛みなどにも効果があります。

この治療法の仕組みはとてもシンプルです。頭蓋骨に空けた穴から小さな電極を脳に差し込みます。電極は小型デバイスでコントロールされ、デバイスは心臓ペースメーカーのように、胸の皮膚下などの患者の身体に埋め込まれます。デバイスが生成した電気刺激が、ワイヤーを通して脳に埋め込まれた電極へと送られます。

埋め込まれたデバイスは電流のオン・オフの切り替えにも使われます。このシステムは磁気の影響を受けるので、患者自身が電流をオン・オフできると便利です。

面白いことに、脳深部刺激療法がなぜ効果があるのか、科学的には十分解明されていません。

脳深部刺激療法をうつ病に適用する

反対意見もたくさんあり、脳深部刺激療法の仕組みを理解している医者がほとんどいないとはいえ、人によって、この治療法が劇的な成果をあげているのは事実です。今年前半、ハフィントン・ポストのインタビューで、Brandy Ellisさんは、この治療法のおかげで人生が変わったと話していました。

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今ではうつ症状も怖くありません。この手術を受けてから、新しい自分に生まれ変わったみたいです。信念、思考、感情、すべてが変わりました。今は、自分の価値観に基づいて新しい人生を作ろうとしています。以前の生活に戻ることが目標ではありませんから。私は知りうる限りの治療法を試すチャンスがあります。それが自分の助けになると思うものなら何でもです。このデバイスを埋め込んだ今、人生の可能性が開かれました。

こうした体験をしたのはひとりだけではありません。うつ病の苦しみと、脳深部刺激療法がもたらした希望について、ボストンのLiss MurphyさんがWBUR's CommonHealthに体験談を寄せています。

証拠は当人の証言だけではありません。ドイツのチームがうつ病患者に対して脳深部刺激療法を試し、7人中6人の症状が「大幅に、そして迅速に」改善したと報告しています。この研究では、脳の報酬系に的を絞って電気刺激を与えました。ほかにも多くの研究が同様の成果を報告しています。

とはいえ、誰もがこの治療法に賛成しているわけではありません。

たくさんの人がこの治療法の有効性を疑っています。効果があったという研究がある一方で、ほかの治療法と比べてとくに効果的とは言えないという研究結果もあります。脳に電極を埋め込むという複雑でリスキーで費用もかかる治療法が、通常の治療と同程度の効果しかないなら、これ以上研究を進める理由はないようにも見えます。

「リスキー」の意味を明確にしましょう。頭蓋骨に穴を開けること事態がすでにリスキーです。執刀医が優秀で備えが万全だとしても、埋め込みデバイスからの細菌感染や、脳からの出血など、依然としてリスクは残ります。大抵の場合、手術は安全なものですが、この治療法に疑いを持つ人たちにとって、こうしたリスクだけで十分なマイナス要素になります。

費用対効果の問題だけではありません。まだ十分な研究が行われていないのでは? という疑問もあります。研究の多くが一握りの患者だけの事例であり、そのうちいくつかは、プラシーボやダブルバインドなどの、適切な科学的手順を踏んでいません。

有望なテクノロジー

肯定的、否定的、どちらの研究結果もあり、この治療法の未来がどんなものかを言い当てるのは難しくなっています。とはいえ医療技術は常に進歩しており、ターゲティングと分析的能力が向上すれば、この治療法の有効性も向上するでしょう。

また、こんな議論もあります、科学がその有効性を証明できなくても、多くの人に効果があるのが事実なら、疑いの目を向ける必要などないという考えです(例えば針鍼灸があります。私自身その効果を体験していますが、科学的には解明されていません)。

言うまでもなく、たくさんの人がうつ病に苦しんでおり、中には社会生活を営んだり、働くことができないほど症状が深刻な人もいます。そのため、こうした治療法への関心は低くありません。ほかの実験的な治療法、例えば、遺伝子操作した脳細胞を光でコントロールする「光遺伝学」などもその一例です。

あなたはどう思いますか? 深刻なうつ病を治療するためにこうした治療法を試すことに関心がありますか?
http://news.nicovideo.jp/watch/nw1376175