喫煙者を追い出してもファミリー層が来ない。マクドナルド「全面禁煙」はやはり失敗だったのか?
問題は、ソコじゃね~んだよwww
■業績浮上の糸口さえ見えないマクドナルドの迷走
マクドナルドの顧客離れが止まることを知りません。
11月6日に発表された2014年1月-9月期の決算は、売上高が前年同期比12.7%減の1722億円、最終損益は前年同期には63億円の黒字を計上していたものの、今期は一転75億円の赤字に転落してしまったのです。
特にここ4ヶ月は、全店売上が前年同月比、7月マイナス18%、8月マイナス26%、9月マイナス17%、10月マイナス18%と深刻な売上減から立ち直る兆しさえ見えない状況なのです。
この大きな不振の原因となったのが、7月に発覚した原料の仕入先である中国工場の期限切れ鶏肉の使用問題。
この事件が、ニュースで日本の消費者の間に広まると、この工場から仕入れていたマクドナルドのチキン関連商品に対する不安が一気に高まりました。
そこで、マクドナルドは既存の在庫を廃棄し、今後はこの工場から一切原料を仕入れないことを発表するなど、火消しに追われました。
ただ、一度失った信用は取り戻すことが難しいということなのでしょう。
マクドナルドとしては、数々の新商品を投入したり、新しく生まれ変わったチキンマックナゲットを無料で試せるクーポンを配布したり、あの手この手を繰り出して顧客を呼び戻そうと懸命に努力しますが、どれも空振りに終わり、苦戦を強いられているのです。
■全店禁煙に踏み切ったマクドナルドの狙いとは?
そんな中、最近マクドナルドが実施した全店禁煙が物議を醸しています。これまでもマクドナルドは店舗内での禁煙を進めてきましたが、8月までに全店で喫煙スペースを廃止したのです。
この全店禁煙の背景には恐らくメイン顧客層と考えるファミリー層にクリーンな環境でおいしく料理を食べてもらおうという意図があるのでしょう。
私自身、タバコは吸わないので食事中にタバコを吸われると不快な気分になり、料理をおいしく感じられないと思っていたので、マクドナルドのこの決断には大賛成です。
マクドナルドも、禁煙にしたくらいでは、喫煙者の来店動機が全くなくなるとは予想していなかったのではないでしょうか。
ところが、とある店長の現場の声では、この喫煙スペースの廃止により、目に見えて顧客数が減ってしまったというのです。
私自身、定期的にマクドナルドを訪れて、顧客の様子を観察していますが、禁煙スペースがまだあった頃は、確かにコーヒー1杯で新聞片手にタバコを吸うビジネスパーソンがたくさんいました。
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20141114/Allabout_20141114_7.html