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世界中のカメラレンズが安くなる? 岩谷産業、世界初の蛍石人工合成技術を確立

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チャイナ外し成功か?


 岩谷産業は10月14日、蛍石(フッ化カルシウム)の人工合成技術を世界で初めて確立したと発表した。

 蛍石はカメラや天体望遠鏡の高品質レンズといった光学結晶材料として用いられる物質。天然資源として中国から全量輸入に頼っており、品質のばらつきや価格変動が激しいため、レンズメーカーなどでは安定供給が課題となっていた。

 岩谷産業では名古屋工業大学安井晋示准教授の技術指導を受けながら上田石灰製造とともに人工合成技術の研究開発を進め、炭酸カルシウムとフッ化水素ガスを反応させ、高純度なフッ化カルシウムを製造する技術を開発した。

 粒状の炭酸カルシウムの芯までフッ化反応させる技術が大きなポイントで、合成したフッ化カルシウムは非常に高純度なものが得られた。合成フッ化カルシウムによって作成した単結晶の光透過性は光学レンズメーカーからの要求スペックをクリアしていることが確かめられ、天然蛍石に比べて優位な光吸収特性を持つという。レンズ製造においては不純物の濃度が光学性能に大きく影響するため、高純度な人工蛍石を安定供給できるメリットは非常に大きい。

 同社では、人工蛍石の量産化に目途が立ったことから、レンズメーカーおよび鉄鋼メーカーを中心に需要開拓を行い、早期の事業化を目指すとしている。また、フッ化水素はフロン(ハイドロフルオロカーボン)を分解して得られることから、各種産業で冷媒としても用いられて回収されたフロンを用いることも予定している。く影響するため、高純度な人工蛍石を安定供給できるメリットは非常に大きい。
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