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茨城県大洗町で行われている町おこしのイベントに、自衛隊の最新鋭の戦車が派遣されました。
この町を舞台にした、戦車が登場するアニメの人気にあやかろうというものですが、自衛隊が、外部のイベントに、最新鋭の戦車を派遣するのは極めて異例のことです。
茨城県大洗町は、女子高校生や戦車が登場するアニメの舞台として人気が集まっていて、町は、13日の海開きに合わせて町おこしのイベントを開き、自衛隊に戦車などの派遣を要請しました。
これを受けて自衛隊は、最新鋭の10式戦車をおよそ200キロ離れた静岡県の駐屯地から会場に運び込んだほか、各国要人の出迎えに当たる「儀仗隊」と呼ばれる特別な部隊の隊員を東京から派遣しました。
会場では、アニメのファンだけでなく、親子連れの姿も見られ、15日までの期間中、合わせて1万5千人を超える参加を見込んでいます。
子どもと会場を訪れた男性は、「かっこいいのかなと思って来ました。町をにぎやかにしていくのはいいことだと思います」と話していました。
一方、茨城県内の男性は、「戦車のようなものが町おこしの材料としてよいのかどうか、今の段階では何とも言えない」と話していました。
自衛隊が、10式戦車や儀仗隊を外部のイベントに派遣するのは極めて異例で、防衛省茨城地方協力本部の太田徹本部長は、「戦車を呼んだのは、イベントを盛り上げる点で大きな意味がある。自衛隊のある一面しか見えないかもしれないが、理解は深まると思う」と話しています。
地元は集客に期待
茨城県大洗町は、太平洋に面する人口1万7000人余りの町で、夏は海水浴客でにぎわいます。
しかし、震災前の平成22年に65万人だった海水浴客は、原発事故の影響などから、震災後、落ち込んでいて、去年はおよそ35万人と、震災前の半分近くになりました。
こうしたなか、地元を舞台にしたアニメが若者を中心に注目を集めていることから、登場人物のポスターを駅に貼り出すなどして、町おこしを進めてきました。
大洗町の石井孝夫副町長は、「このアニメの人気が町に活気をもたらしているなか、自衛隊にも支援してもらい、驚きもあるが、ありがたいと感じている。町としても、地域振興につなげていきたい」と話しています。
入隊希望は低調
自衛隊のイベントに注目が集まる一方、入隊を希望する人は、必ずしも増えていません。
幹部を除いた、現場部隊への入隊希望者は、平成10年の10万人をピークに緩やかに減っていて、東日本大震災の救援活動で注目を集めたものの、大きな増加はみられません。
安全保障が専門で、流通経済大学教授の植村秀樹さんは、「自衛隊が特別なものではなく、身近なものになったということは言えるのではないか。ただ、多くの人は、自分が働く職場としては考えていないということだと思う」と指摘しています。
一方で、自衛隊は、9年前のイラク派遣や、北朝鮮によるミサイル発射への対応、活発化する中国の動きに対する警戒監視や緊急発進など、任務は厳しさを増しています。
こうしたなかでの人気について、植村さんは、「自衛隊の本来の任務がドラマやアニメの世界とは異なるということを理解すべきだ」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130713/k10013026461000.html