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「何とかして」台風7号で保育士試験中止 再試験なし・返金なしの切実問題

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受験手数料は協会の宴会に使ったので返せません!って事か?


 那覇市内で1日に開催予定だった2018年度前期の保育士実技試験が、台風7号の影響で中止となった。受験者は約200人で、試験を運営する全国保育士養成協議会沖縄県の担当課には、受験手数料の返金や再試験を求める訴えが多数寄せられている。

 同協議会によると、自然災害で試験が中止となっても、再試験などの救済措置はない。試験は筆記と実技の一括の申し込みで、受験手数料1万2700円も返金できないとしている。以前は年1回の試験で、台風などで中止になると再試験をしていたが、16年度から保育士不足対策の一環で試験が年2回となった。

 同協議会の担当者は「日程が密に組まれており、再試験は難しい」とし、県内で開く12月の後期試験を受けるしか今のところ方法はないと説明する。

 実技試験は筆記合格者のみ受験でき、仮に後期を受験する場合、試験は実技のみとなる。再度の申し込みと受験手数料を納める必要がある。ただ、年2回になって台風による試験中止は初めてのため、同協議会は「手数料など今回どうするかを検討中」としている。

 試験の実施主体は各都道府県知事で自然災害などの状況を踏まえ、中止か実施かを判断する。今回の中止を受け、担当課の県子育て支援課にも「何とかできないか」などの問い合わせがあるという。

 同課は後期試験まで半年あり、受験者の中には日程的に受験が厳しい人も出てくるのではと懸念。「保育士不足は県の課題。課としては機会を減らすのではなく、再試験の調整など協議会に要請していきたい」と話した。

「保育士不足なのに…」困惑する受験者

 実技試験を受ける予定だった本島南部に住む保育補助の女性(38)は、勤めている保育園で産休による欠員が近々出る予定で、前期での保育士合格を目指していた。「今からでも再試験を検討してほしい。本当に困る」と切迫した声で訴えた。

 勤務先でも慢性的な人手不足が続いている。

 「深刻な保育士不足は県も分かっているはず。試験の2日前に中止を決めたのは早かったのでは」と困惑した。

 全国保育士養成協議会に、他府県での受験ができないか掛け合ったが「できない」と回答があったとし、「全国で沖縄だけ受験できないのは納得いかない」と話した。

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/276976