こう言う、理路整然とした議論が九条教や左派とは出来ないよね~w
しかも、納得も出来ない上に、論理的に反論出来ないから、罵ったりするよね~w
人気コンサルの永江一石さんが、さまざまな質問に答えてくれる人気メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』。今回は「自分の子どもが戦争で死んでもいいの?」という質問にどう返したらいいのかという大変難しい質問です。安保法案や集団的自衛権を認めるか否かといった内容にも発展しそうですが、永江さんはどのように切り返すのでしょうか?
「自分の子どもが戦争で死んでもいいの?」に何と答えるべきか
Question
「仮に自分の子供が戦争に行くとして、それにあなたは賛成?自分の子が戦争で死んじゃってもいいの?」という質問に対してはどう答えたらいいのでしょうか?永江様ならどのようにお答えになりますか?ご意見をお聞かせください。
ご存知の通り、参院選の選挙期間中は『戦争法反対!』な意見が一部で盛り上がっていました。これからどうなるか注目ではありますが。。。
ちなみに正しいご認識をお持ちの方は、「戦争法」とは戦争のルールを定めたもので、むしろ戦争を管理するためのものとご理解されているわけですが。。
たいてい「戦争法反対!」な方々は、「仮に自分の子供が戦争に行くとして、それにあなたは賛成?自分の子が戦争で死んじゃってもいいの?」という質問をされます。私の場合、それに対して以下のように答えます。
まず、「仮に戦争に行くとして」というのは、以下のどれですか?
A:志願して戦争に行く
B:自衛隊に自ら入隊して戦争に巻き込まれる
C:自衛隊または国軍に徴兵されて戦争に巻き込まれる
D:民間人として戦争に行かされる
次に、「戦争で死んじゃってもいいの?」というのは、以下のどれですか?
1.銃撃戦・白兵戦的な戦いで死ぬ
2.大量殺戮兵器などで死ぬ
3.日常的な訓練任務で殉死
4.戦闘機バトル、ドローンバトル、戦車バトルなどで戦死
5.その他の理由による死
で、私の回答としては、以下です。
「自衛隊や国軍、傭兵など何らか自ら志願して戦死・殉死する限りは仕方がないと諦める。兵となることを受け入れた時点で諦める。名誉の死であれば誇りと思えるよう努力する。大きな目的のために命を使える人物を子にもったこと
はむしろ誇るべきである」
A or B ×1~5です。そもそもCやDの選択肢はあり得ません。それは、徴兵制等、自らの意に反して軍人となり死ぬ、という事ですがそれについては、以下の回答です。
「まず大前提として、徴兵制自体、発足したり発動したりすることは非常に想定しにくい。そのため、議論自体が不毛である。」
大前提の…
理由その1:大量の兵士を必要とするような白兵戦・地上戦はできる限りやらない方向へ全世界が向かっている。
理由その2:現在から未来の戦争は、領土や利権などを争う経済覇権をめぐる戦争であり、従って単純に敵の死者数を争う戦争ではない。
理由その3:戦争という実力行為自体は国家間や人々の間のコミュニケーション密度が高くなり続けている状況においては非常に起こりにくい。
理由その4:テロや侵略行為と戦争は異なる。テロや侵略行為は犯罪であり、徹底的に撲滅、防止する必要がある。戦争とは権力同士の紛争解決手段としての実力行為である。テロリスト、侵略者に権力を持たせることは認めない。
この大前提を「屁理屈だ、それでも人の親か」とする議論についての、私の回答は、「戦争法が施行され徴兵制が始まり自分の子供が人を殺すかもしれない、殺されるかもしれない、ということの恐怖感を整理するために、徴兵制がある国のことを勉強してみてはどうですか?韓国とかイスラエルとか。」
それでも、「あなたは戦争は怖くないの?!」と畳みかけてくることに対しての、私の回答は、「その際は、仕方がないんじゃないの?人間の知性や努力はそれほど愚かじゃないと信じたいし、それでもそうなったときは自分の努力の範疇を超えてます。。。」
永江様のご意見をお聞かせいただけると幸いです。
今や笑って流せないシビアな問題。永江さんの回答は?
永江一石さんの回答は?
こんな質問は非常にナンセンスなので、同じ土俵に立ってはいけません。わたしなら
「他国が日本に攻め込んできて子供が殺されるのは良いの?」
と切り返しますね。今、日本が侵略戦争に行くリスクと侵略されるリスクを考えたら、後者の方がはるかに大きいからです。
ブログにも書きましたが、国連という組織がある以上、日本が海外の国を侵略したら、湾岸戦争のように世界中の国が攻めてきて瞬殺です。逆に中国が日本に攻めてきても、国連は制裁決議ができません。中国は国連の常任理事国であり、拒否権を発動できるからです。なのでアメリカと安保条約を結んでいないと誰も助けてくれません。
太平洋戦争後、日本は全く戦争していませんが、中国が起こした武力行使は以下のとおり
報道は小さいですが、先月もインドに侵入して武力衝突していますよ。
と、書き切れないくらい侵略を繰り返しています。さらには自国民を文革で大量に虐殺しているわけで…
しかし「戦争反対ガー」と言う方達はだいたいこういう事実は全く知りません。その当時の独裁政権がいまだ君臨しているんです。そんな国が隣にいるのに、武器も持たず、集団的自衛権もなく攻め込まれたらどうなるのか。ポイントは、極論を言う人の同じ知識レベルに立って話さないことではないかと思います。
質問者さんはかなり細かく落とし込んで考えていらっしゃいますが、こんな質問をする人って具体論を理解できないと思いますよ。大体が極論に走り、話が通じない場合がほとんどです。放射能だって、少しでもあったら体に悪い、それが全く害がないと証明できるのかなどと極論に走りますよね。つまり、しきい値が分からないんです。今回のケースだと「自分の子どもが交通事故で死んじゃってもいいの、じゃあ車をなくそう、外に出ないでおこう」というのと同じなわけですよね。。
例えばいま親日国の台湾が中国に攻めこまれたと仮定します。その時、もし助けを求められても現状では日本に手立てはありません。アメリカが助けに向かっている時、我々はただの傍観者でいいのかという問題なんです。これまで現場がイラクなど中東であったため、どこか他人事のように感じていたと思いますが、もし隣国で起きた時にどうするのかということなんです。
特に、日本は他国を侵略した歴史があるのですから、もし同じ立場の国がいたとしたら率先して助けに行くのが贖罪にもなるのではないでしょうか。
「うちらは助けに行かないよ、勝手に死ねば」のスタンスでは、近い将来世界から孤立してしまうのは自明の理でしょう。
分かりやすく言うと、もし自分の子どものクラスでいじめっ子がいたとしても、関わりたくないから横向いてろっていうのと同じだと思うんです。けれども、その時にみんなで立ち上がって、いじめを無くしていこうとするのが集団的自衛権ですよね。この質問をしてきた人には、「あなたは誰がいじめられてても横向いて知らんぷりしているのが正しいと思うのか」と聞いてみたいです。
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『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』
著者:永江 一石
商品開発や集客プロモーションを手がける会社を設立し多くの企業のマーケテイングを行う。メルマガでは読者から寄せられたマーケティングのお悩みに対し具体的な解決策を提示。ネットショップや広報担当を中心に多くの購読者から支持されている。