小学生6人はねた女性 検察上告せず無罪確定へ
合法的殺人方法が法廷から示されましたよ!
おととし、大阪・豊中市で登校中の小学生の列に乗用車が突っ込み、6人が重軽傷を負った事故で、睡眠導入剤を飲んで車を運転したとして危険運転傷害の罪に問われ、1審と2審で無罪判決を受けた女性について、検察は上告しないことを決め、無罪が確定することになりました。
大阪・豊中市の中村恵美さん(52)はおととし5月、市内で車を運転中、登校している小学生の列に突っ込み6人に重軽傷を負わせた罪に問われ、その後検察は、血液から睡眠導入剤の成分が検出されたことから、より刑の重い危険運転傷害の罪で起訴しました。
1審の大阪地方裁判所は「睡眠導入剤で正常な運転が困難になるおそれを認識していたとは言えない」などととして無罪を言い渡し、2審の大阪高等裁判所も「居眠り運転をして事故を起こしたとは言えない」などとして無罪を言い渡しました。
これについて大阪高等検察庁の田辺泰弘次席検事は、「判決内容を検討したが適切な理由が見当たらない」として上告しないことを決め、中村さんの無罪が確定することになりました。