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政府 地上配備型の迎撃ミサイルシステム 導入決定

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無知な市民の意見は、まぁ容認レベルだけど、仮にも国会議員が必要性等に疑問を感じるとかアホと言う表現でも手緩く思うわ・・・
イージス艦(ってか軍の装備品)は定期的にメンテに入って保有数=常時稼働状態じゃないって事位知れ!!




北朝鮮の核・ミサイル開発が新たな段階の脅威となる中、政府は19日の閣議で、弾道ミサイルによる攻撃に備えて防衛能力を高める必要があるとして、地上配備型の新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」2基を導入することを決めました。

新型のICBM級の弾道ミサイルを先月にも発射した北朝鮮は、ミサイルの射程距離を伸ばすだけでなく、複数のミサイルを同時に発射したり、通常より高く打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射したりするなど、発射能力の向上も図っています。

このため政府は、19日の閣議で、弾道ミサイルによる攻撃に備えて防衛能力を抜本的に高める必要があるとして、地上配備型の新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」2基を導入することを決めました。

イージス・アショアは、日本とアメリカが共同で開発している新型の迎撃ミサイルを搭載し、2基で日本全域をカバーできるとされ、配備先の候補地には秋田市山口県萩市にある陸上自衛隊の演習場が検討されています。

また、1基当たりの価格は現時点で1000億円弱になる見通しで、政府は今年度の補正予算案にアメリカから技術支援を受ける費用などとして28億円、来年度予算案に基本設計などの費用として7億円余りをそれぞれ盛り込むことにしています。

イージス・アショアの導入には配備先の選定やレーダーなど施設の整備が必要なため、今後5年程度はかかると見られていて、政府は2023年度までのできるだけ早い時期に運用を始めたいとしています。

弾道ミサイル 現在の防衛態勢は

政府は日本に飛来する弾道ミサイルに備えて、2段構えの迎撃態勢をとっています。

まず最初に迎撃を行うのが、日本海に展開するイージス艦です。イージス艦は搭載しているミサイル「SM3」で、ロケットエンジンの燃焼が終わり宇宙空間を慣性飛行しているミサイルを迎撃します。

この際に打ち漏らしたミサイルを大気圏内の高さ十数キロで迎撃するのが、地上に配備されたPAC3です。PAC3は1基で、半径数十キロの範囲を防護できます。

新システム 導入の背景は

地上配備型の新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の導入の背景には、北朝鮮弾道ミサイル技術の進展があります。

北朝鮮は、弾道ミサイルの性能を向上させるだけでなく、発射の兆候がわかりにくく奇襲的な攻撃能力の高い移動式の発射台や潜水艦からの発射を繰り返しています。
また、複数のミサイルを同時に発射したり、通常より角度をつけて高く打ち上げる「ロフテッド軌道」での発射も行っています。一般的に、ロフテッド軌道で発射されたミサイルは、落下速度がより速くなるため、迎撃が難しくなるとされています。

政府は、イージス・アショアの導入で、こうした発射への対処能力が高まるとしています。
イージス・アショアには、現在、イージス艦に搭載されている「SM3ブロック1A」の後継として、日本とアメリカが共同で開発している新型の迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」が搭載される予定です。

これまでより射程が大幅に伸びるため、政府は、イージス・アショア2基で日本全域をカバーできるとしています。

また、陸上にミサイル防衛の拠点が置かれることになり、日本海で警戒にあたるイージス艦の運用に余裕が生まれ、自衛隊員の負担軽減にもつながると期待されています。

防衛予算への影響は

「イージス・アショア」は現時点の見積もりで1基当たり1000億円弱とされていますが、レーダーの種類などによってはさらに高額になると見られていて、2023年度までの運用開始を目指す政府はこうした経費を今後5年間程度で支払うことなります。

このうち今年度の補正予算案と来年度予算案に盛り込まれるのは35億円程度で、再来年度以降負担が増えるのは確実な状況で、防衛予算を押し上げる要因の1つとなりそうです。

防衛装備品の整備計画を5年ごとに示す中期防=中期防衛力整備計画は、防衛計画の大綱とともに、来年、改定に向けた議論が本格的に行われます。

政府はイージス・アショアのほか、新たに戦闘機に搭載する長距離巡航ミサイルも導入する方針で、トランプ大統領アメリカ製の防衛装備品の購入を迫る中、装備品や防衛予算をめぐる議論の行方が焦点となります。

防衛相「防衛能力の抜本的向上図られる」

小野寺防衛大臣閣議の後の記者会見で「イージスアショアの導入によって、平素から日本を常時、持続的に防護できるようになり、弾道ミサイル防衛能力の抜本的な向上が図られると考えている。現在、イージス艦のイージスシステムを取得するには5年ほどかかることから、なるべく早く導入したいと思うが、この年限を目安に検討していく」と述べました。

そのうえで小野寺大臣は配備先について「地形や地質、電波環境などの調査や測量といった配備可能性の調査をあらかじめ実施し、防衛上有効な場所に確実に配備できるか確認する必要がある。電波や地質の状況を確認したうえで、地元に理解と協力を得るための調整に入りたい」と述べました。

立民 福山幹事長「予算審議でしっかりと議論」

立憲民主党の福山幹事長は、国会内で記者団に対し、「緊迫する北朝鮮情勢や安全保障環境が極めて厳しいことを考えれば、必要な防衛力の整備を否定するものではない。ただ、費用対効果の問題もあり、喫緊の北朝鮮情勢に対応できる訳ではないので、予算審議の中で、しっかりと議論し、政府に説明を求めていきたい」と述べました。

希望 玉木代表「必要性の議論行うべき」

希望の党の玉木代表は記者会見で「わが国全体の防衛体制や防衛計画が変わるのか、きちんとした全体像を示してもらうのが先だ。『イージス艦だけでは、本当に足りないのか』といった『イージス・アショア』の必要性の議論を行うべきで、国会でも説明を求めていきたい」と述べました。

秋田 佐竹知事「地域の理解得ながら進めるよう要求」

秋田市陸上自衛隊の演習場が「イージス・アショア」の配備先の候補地として検討されていることについて、秋田県の佐竹知事は「県としては、現時点では情報が無いので賛成や反対ということは今、言うことではない」と述べた上で、「最終的に秋田に配備が決定となれば、県民も不安があるだろうから、国からの説明を聞いた上で専門的な見解も聞きながら対応していく」と述べました。

また、「イージス・アショアが専守防衛の範囲を超えた兵器とは思っていないが、配置は地域の協力がなければならないので、地域の理解を得ながら進めてもらうことは国に要求する」と述べました。

山口 村岡知事「国が丁寧に説明すべきだ」

山口県の村岡知事は、県庁で記者団に対し「現時点で防衛省に確認している限りでは、どこに配備するか検討中ということなので、特に申し上げることはありません」と述べました。

そのうえで「配備先が山口ということになった場合、住民が不安を感じないよう国がしっかりと丁寧に説明すべきだ」と述べました。

市民団体が抗議 秋田

政府がイージス・アショアの導入を閣議決定したことを受け、配備先の候補地として検討されている陸上自衛隊の演習場がある秋田市では、配備に反対する市民団体のメンバーおよそ10人が、駅前で抗議のチラシを配りました。

市民団体の代表の櫻田憂子さんは「国から説明がないまま、秋田市が配備先として検討されていることに危機感を覚えている。市民が納得のいく説明を国に強く求めていく」と話していました。

市民の声は 秋田

秋田市の67歳の男性は「日本の防衛能力を高める目的だとは思うが、秋田が攻撃のターゲットになる可能性を考えると、とても怖いと感じる」と話していました。

また、秋田市の71歳の女性は「秋田市民が反対すれば、ほかの地域に配備を押しつけることになり、賛成とも反対とも簡単には言えない。近くの住民にどのような影響があるのかを国はきちんと説明してほしい」と話していました。

市民の声は 萩 山口

山口県萩市にある陸上自衛隊の演習場が「イージス・アショア」の配備先の候補地として検討されていることについて、地元の市民からはさまざまな声が聞かれました。

80代の男性は「日本の現状を考えると配備はやむをえないが歓迎はしない」と話していました。

また、80代の女性は「やむをえないとも思うが、母の家が近くにあるので、配備されないほうがいいです」と話していました。

50代の男性は「有事を前提に配備されるので嫌です。有事の際は萩市が狙われる気がするので怖い」と話していました
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171219/k10011263731000.html