サウジアラビアで女性の運転がついに解禁!2018年6月までにウーメンドライブGO!
宗教観からの女性運転禁止だった訳だから、非信者が文句を言える事じゃないけど、何で禁止してたんだろうな?
女性だけが運転禁止?まずその事実が信じられないかもしれないが、これまで、サウジアラビアは世界で唯一女性の運転が禁じられている国だった。
だがついに2017年9月26日、サウジアラビアで女性の運転を解禁するという国王令が発せられた。政府は30日以内に報告書を作成し、2018年6月までに法律を施行する予定だ。人権侵害として数十年間抗議され続けてきた禁止事項にようやく終わりが告げられることになったのだ。
サウジアラビアの女性たちと運転の歴史
国王令から24時間もしないうちに、世界中のメディアがそのニュースを報じた。長年、その禁止と戦い続けてきたサウジアラビアの女性たちは、SNSでその喜ばしい出来事を祝いながらも、まだやるべきことはたくさんあると訴えている。車を運転した罪で2011年に逮捕されたことをきっかけに「ウィメン2ドライブ」を発足させた、サウジアラビアの女性の権利活動家マナル・アルシャリフ(Manal Al-Sharif)さんはこうツイートした。
こんな言葉が相応しいでしょう。「サウジアラビアは二度と後戻りしない。雨は一滴の雨粒で始まる」@manal_alsharif
もちろん、運転解禁を祝うのはアルシャリフさんだけではない。やはり2014年と今年初めに運転の罪で逮捕されたルージャイ・ハスルール(Loujain Hathloul)さん、ブロガーで活動家のタマドール・アルヤミ(Tamador Al-Yami)さん、サウジのタブーに挑む活動家スアド・アルシャマリ(Souad Al-Shammary)さんら、ウィメン2ドライブに参加していた大勢の活動家が歓迎の意を表明している。
シャワーを浴びているときに電話。鳴り止まないものだから緊急事態かと思ったわ。ついにやったのね。@TamadorAlyami
アラーを褒め称えよ @LoujainHathloul
アルシャマリさんは、9月26日は2011年に女性の投票権が認められ、さらにこの国王令を喜ぶ声をツイート。「女性の顔が隠されてきた数十年を経た今、それを胸を張って誇ろう」
サウジアラビアの女性の権利問題はまだまだ続く
女性の車の運転が解禁されることは偉大な一歩であるが、サウジアラビアの女性の権利を巡る戦いが終わったわけではまったくない。そもそも解禁が施行されるのは2018年6月のことであり、国内の保守的な聖職者がそれを本当に認めるかどうか定かではない。法律の改正を行う宣言はイスラム法に則ったものでなくてはならないからだ。
また女性が男性の保護者に運転許可をもらう必要があるのかどうかも不明だ。男性による後見人制度はサウジアラビアにおける主要な人権問題である。
どの女性にも夫、父親、兄弟などの男性の後見人がついており、彼らが本人の重大な事柄について判断する権利を有している。
ヒューマン・ライツ・ウォッチは、この男性による後見人制度を「ここ十年限定的に修正されてきたが、同国における女性の権利に対する最も重大な侵害」と評している。
1990年に初めて運転禁止に抗議したサウジ女性47名の名前。それから27年を要した…。@alaashehabi
このように人権活動家らにとってまだまだ取り組むべき課題はあるのであるが、今が喜ぶべき瞬間であることは間違いない。
モロッコ系アメリカ人の小説家ライラ・ララミ(Laila Lalami)さんはその気持ちを次のようにツイートしている。
素晴らしい知らせ! 長年の努力の末に実現させたサウジの女性の権利活動家に感謝。
サウジアラビアの女性の権利についてはまだやるべきことが残されている。例えば男性の後見人制度。でも今日のところは祝いましょう。@LailaLalami
またUAEの連邦国民評議会問題国務大臣(Minister of State for Federal National Council Affairs)のノーラ・アルカービ(Noura Al-Kaabi)氏は隣国の出来事を「新しい時代」と評している。
サウジの女性にとっては歴史的かつ素晴らしい瞬間…確かに新しい時代が幕を開けた@NouraAlKaabivia:mashable/ translated by hiroching / edited by parumo
http://karapaia.com/archives/52246814.html