今更ブーメランに気付くなんて、相当頭の中がオメデタイ連中しか居ないんだね、民進党ってwww
秋の政局で、民進党が一番恐れているのが「ブーメラン」だろう。蓮舫代表を支える「蓮根」たるべしと意気込む野田佳彦幹事長(59)に、早くも心配の声が上がっているのだ。何しろ野田氏は首相時代に消費税増税と、TPP参加を強力にプッシュした張本人。宿敵・安倍総理から逆襲されること必至である。
9月26日から始まった臨時国会は、2つの重要法案が待ち構えている。
「まず、消費税の増税再延期関連法案です。安倍政権は公約を反故にしたわけですから、当然、責任を追及されても仕方ない。また、TPPの承認案・関連法案もある。しかし、アメリカの大統領候補が2人とも否定的ですから、可決を急いでも水泡に帰してしまうかもしれません」(政治部記者)
本来なら、安倍政権を追い詰める絶好のチャンスである。そこで登場したのが野田幹事長だった。
「蓮舫代表が野田氏を幹事長に起用したのは、自分を応援してくれたこともありますが“バリバリの保守”と称している彼女と考えも近い。そこで、参院にいる自分に代わって衆院での論戦を託したわけです」(同)
だが、この“抜擢”が赤松広隆前衆院副議長など、党内の猛反発を食ったのはご存じのとおり。そもそも野田氏といえば、4年前、消費税増税を公約に掲げて解散に踏み切ったものの、自公連合に大敗。政権を崩壊させた“張本人”である。党内からの怨嗟の声は小さくない。
「実際、自公政権に代わっても増税は難関でした。一度は増税に踏み切った安倍総理も、さらなる増税は延期せざるを得なかった。消費税は政権の鬼門なのです。民進党の岡田克也前代表も、景気へのダメージを考えて6月には増税再延期に舵を切っています」(民進党関係者)
ところが、野田氏は自説を曲げることが出来ず、1人「消費税10%への引き上げは不可欠」、「人情に流されたら国家財政はもたない」と、党の方針と違うことを言い続け、執行部を困らせたのである。
■トーンダウンしても
民進党関係者が続ける。
「TPPの承認案だって批判しにくい。もともとは菅元総理が交渉参加を表明したものですが、野田氏もオバマ大統領と会談し、“日本はポール・マッカートニーだ。ポールのいないビートルズはあり得ない”“米国はジョン・レノン。2人でハーモニーを”と強調して、ノリノリだった。いわば、TPP推進の立役者なのです」
さすがに自分の立場が分かっているのか、野田氏は代表質問で、「次の世代より次の選挙を重視した(増税延期の)姿勢は、後世で厳しく批判される」と、トーンダウン。一方のTPPについても、党の方針通り「主要5品目が守られていない」と反対して見せた。だが、本格的な論戦が始まれば、いずれ「どの口で言うか」とブーメランが飛んでくることは間違いない。
政治アナリストの伊藤惇夫氏が言う。
「まだ、国民の間に民主党政権時代のトラウマが残っているのに、前原、野田、枝野と相変わらずの人選を繰り返している。だから、自民党から逆襲されてしまうんですよ。この際、かつて党で中枢を占めていた人たちは全員身を引くべきなんです」
そんな今の民進党にぴったりの一句、
物いへば唇寒し秋の風(芭蕉)
「週刊新潮」2016年10月13日神無月増大号 掲載
http://news.livedoor.com/article/detail/12143497/