インフルエンザで寝込んでるのに、複数回の電話を強要って、アホだな・・・
なら、渡邉は意識不明の状況でも仕事の電話しろよ
ワタミも居酒屋も行かんけど、こんな下衆がトップの業界は無くなれば良いよ!
ここ数日、ワタミグループ会長の渡邉美樹氏のTwitterでの発言について、さまざまな発言を読んだ。
僕は渡邉美樹氏のファンである。
もちろん個人的な面識はないので、あくまでも渡邉氏の書籍「夢に日付を!」を通じて僕が一方的に渡邉氏を知っているにすぎないのだが、この本のファンだ。
今年の冒頭にも、この本のエッセンスを用いてエントリーを書かせてもらった。それがこちら。
そんな渡邉美樹氏のTwitterでの発言が問題となっている。
4年前に自殺した元社員の女性の労災認定(つまり「過労死」であったと認定されたこと)に対する発言だ。
労災認定の件、大変残念です。四年前のこと 昨日のことのように覚えています。彼女の精神的、肉体的負担を仲間皆で減らそうとしていました。労務管理 できていなかったとの認識は、ありません。ただ、彼女の死に対しては、限りなく残念に思っています。会社の存在目的の第一は、社員の幸せだからです
— わたなべ美樹 (@watanabe_miki) 2012, 2月 21
世間の論調は「こんな酷いことをして、労災認定されたのに「労務管理 できていなかったとの認識は、ありません」とはどういうことだ」という点に集中しているように見える。
ファンと公言する僕ですら、この発言はひどいし、すべきではなかったと感じる内容だ。
都知事候補にまでなり、高い注目を浴び立身出世のお手本のように見られてきた渡邉氏は、何故このような不用意な発言をしてしまったのか。
著書を通じて僕が感じることを書いてみたい。
冒頭に書いたとおり、僕は渡邉氏を個人的に知っている訳ではないし、身内にワタミ関係者がいることもない。
別に店としての和民は好きでも嫌いでもない。生活圏内には和民がないので、滅多に行くこともない。
あくまでも僕が彼の著書や雑誌記事などで発言してきた内容から類推する人となりから、仮説を立てたに過ぎず、根拠がある文章ではないことを最初にご理解いただきたい。
さて、僕が立てた仮説では、渡邉美樹氏は今回のツイートについて、まったく悪いと思っていないだろうと考えている。
なぜ僕がそう考えるに至ったかを、簡単にまとめてみたい。
渡邉氏の著作を読むと分かるのだが、この方は本当に意志が強い方だ。まさに鋼の意志と言って良いだろう。
若い時から高い理想を掲げて佐川急便で働き開店資金を貯め、「つぼ八」のフランチャイズ店を出し、そこから一代でワタミグループをここまでの規模に育て上げた。
本の中にも、渡邉氏の鋼鉄の意志を強く感じる箇所が幾つもある。
その中には、「20代は仕事のことだけ考えればいい」や「睡眠時間を削ってでも手に入れたかった教養」など、自分を追い込み厳しい環境で努力をし続けた軌跡が書かれている。
そしてその自分への厳しさが、時として部下への厳しさへと転化されてしまっている記述もある。
幹部の部下がインフルエンザで40度の熱を出して仕事を休んだ日に、「一日に一回しか職場に電話を入れなかった」という理由で本気で怒ったと書かれている。
そしてそこには、「たとえ休んでいても、仕事のことが心配で心配で仕方ないというのが、本来あるべき姿なのではないでしょうか」とも付け加えられている。
強い人間が、意志の力で自分を追い込むのは良い。他人に迷惑がかからないからだ。
でも、その厳しさを他人に要求することは、時として危険ではないだろうか。
インフルエンザで40度の熱がある人に向かって、会社に一度しか電話を入れなかったから怒鳴るというのは、どうだろう。
怒鳴られた幹部は、次からどんな病気で具合が悪くても出社するようになるだろうし、その幹部の部下にも同じように「体調不良でも休むな」と強要するようにならないだろうか。
そして、このように他人に厳しい姿勢を書籍に書いて出版してしまうということは、「40度の熱がある社員を働かせるのが当たり前だ」と渡邉氏は考えているのではないか、と僕は想像してしまう。
何故ならこの一節から、「意志の弱い社員を矯正する正しく意志が強い辣腕経営者」という姿勢が見えるからだ。
http://www.ttcbn.net/no_second_life/archives/20703