8月23日に米ペンシルバニア州ポコノ・レースウェイで行われたインディカー・シリーズ第5戦ABCサプライ500決勝レース中に起きた事故により、頭部に重傷を負い近隣の病院へ緊急搬送されていたジャスティン・ウィルソン選手が、翌24日に死亡した。先月37歳になったばかりだった。
事故発生直前、ウィルソン選手が乗るアンドレッティ・オートスポーツ・ホンダ 25号車は、先頭を走るセージ・カラム選手のチップ・ガナッシ・レーシング・シボレー 8号車から数台後ろを走行していた。しかし、180周目(全200周)、カラム選手がコントロールを失い、マシンはコース外側の壁に激突。その衝撃で大破したマシンの破片がコース上の広範囲に飛び散った。そのうち重量のあるカーボンファイバー製のフロントノーズ部分が、不幸にもウィルソンのヘルメットを直撃したとみられる。ウィルソンはアレンタウンにある病院にヘリコプターで搬送されたが、病院に到着した時には意識不明で、反応しない状態だったという。
このレースで優勝したライアン・ハンターレイ選手は「とにかくジャスティンのことが心配だ。彼は僕の友人だ。詳しいことが分からず、状況を把握するのが難しい」とレース後に語っている。「ジャスティンは大丈夫だとずっと思っていた。救急車に乗ってメディカルチェックを受けに行ったと思っていた」
Autoblogスタッフ一同、ウィルソン選手のご冥福を心よりお祈り申し上げたい。