091型原子力潜水艦の総設計師、「外観は米国製プラモからインスピレーション得た」―中国メディア
中国の第1世代原子力潜水艦「091型」「092型」の総設計師、黄旭華氏が、衛星テレビの番組で、「米国の原子力潜水艦のプラモデルを参考に設計した」と当時を振り返った。30日付で環球網が伝えた。
中国は1958年6月に原子力潜水艦の開発を始め、1970年に初号機が進水した。黄氏は深セン衛視の番組「直撃港澳台」で、当時の知られざる苦労を赤裸々に語った。「当時は原子力潜水艦に対する知識はゼロに近かった。辛うじて名前は聞いたことがある程度。旧ソ連の潜水艦を複製した経験のあるメンバーがごくわずかにいるだけだった」と話した。
「当初は旧ソ連の通常潜水艦を解体し、真ん中に原子炉を付ければ完成だと甘く考えていた。だが、すぐに簡単なことではないと気付いた」と黄氏。当時の設計担当者たちに渡されていた資料は、ピントの合っていない原子力潜水艦の写真2枚と米国製の原子力潜水艦のプラモデル2種類。
「1つは香港で、もう1つは米国で買ったものだった。解体することができた。われわれは壊しては元に戻す、を繰り返し、自分たちが書いた設計図とほぼ一致させることで、徐々に自信が生まれていった」と語った。
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