たしかに退去強制令書の対象になる人は、例えば偽造パスポートなどを用いて入国をした人や、在留資格で定められた活動以外のことを行った人、入国時に許可された滞在期間を過ぎて滞在した人などです。
この時点で犯罪なので強制送還の対象になるのは日本のみならず、世界の常識です
しかし一人ひとりを見ると、やむを得ない事情が浮かび上がります。例えば、技能実習生として来日したあと、出身国で政変が起きて帰れなくなった人。出身国での緊急事態により、偽造書類でなんとか入国した人。入国が認められず、空港から収容施設に移送されて難民申請をした人もいます。退去強制令書は、このような人たちにも出されます。