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質問なるほドリ:ウーロン茶のティーバッグ、なぜ大量回収?=回答・小島正美

直ちに影響がないなら、放射線だって大丈夫!
なのに、放射線には神経質なの???
 ◇輸入品に基準超える農薬 国内法想定なく厳格対応

 なるほドリ ウーロン茶のティーバッグが続々と回収されているようだね。一体、何があったの?

 記者 昨年11月、高知市にある麦茶などの製造販売会社が中国から輸入したウーロン茶から、日本の基準値(きじゅんち)を超える農薬が確認されたことが、会社の自主検査で分かりました。この会社は、輸入したウーロン茶を原材料としたティーバッグなど約300万個を自主回収すると発表しました。これをきっかけに他の会社も自主検査したところ、農薬が次々に見つかり、30社以上が自主回収しました。今年も回収は続いています。

 Q すごい量だね。一体、どんな農薬が見つかったの?

 A ちょっと覚えにくいですが、「フィプロニル」と「インドキサカルブ」という2種類の農薬で、どちらも殺虫剤です。

 Q その農薬、日本の茶畑でも使っているのかな?

 A どちらの農薬も日本で使うことができます。でも、日本の農薬取締法(のうやくとりしまりほう)は、使える農薬を作物ごとに定めており、これらの農薬はお茶の栽培で使うことは認められていません。輸入元の中国の農家が、日本でお茶の栽培に使えない農薬を使ったかどうかを事前に確認しなかったのです。

 Q へえ。国によって、使える農薬が違うんだ。

 A 同じ農薬でも、使える農薬の基準値は国によって異なります。インドキサカルブの場合、日本の基準値はお茶が0・01ppm(ppmは100万分の1の単位)、小豆類は0・2ppm、大豆は5ppmと、500倍もの差があります。今回の農薬が、もしお茶ではなく大豆から検出されていたら、違反とならずに済んだわけですね。

 Q 何でお茶の基準値はそんなに厳しいの?

 A 日本では、この農薬がお茶に使われると想定しておらず、食品衛生法(しょくひんえいせいほう)上の基準を決めていませんでした。このようなケースでは、最も低い「一律基準(いちりつきじゅん)」の0・01ppmが適用されるため、簡単に基準値を超えてしまったわけです。

 Q ふーん。仕組みは分かったけど、健康への影響は大丈夫なの?

 A 今回のウーロン茶の場合、検出量はどれも0・1ppm以下でした。厚生労働省は「どちらの農薬であれ、これらのお茶を生涯摂取しても1日許容摂取量には届かず、健康への影響はない」(監視安全課)と説明しています。

 Q それでも数百万個も回収するんだ。ちょっともったいない気もするね。

 A ドイツなど西欧では基準を超えていても、健康への影響がなければ回収しないケースがよくあります。日本でも「現実的な判断が必要」という声もあります。(生活報道部)
http://mainichi.jp/opinion/news/20130127ddm003070161000c.html